効果的なダイエットのコツ

注目のスーパーフード「ヘンプシードの食べ方」

 「ヘンプシード」って聞くと、あまり聞き慣れないかもしれませんが、日本にも昔からある「麻の実」のこと。
 大変栄養価が高く、欧米ではチアシードに続くスーパーフードとして注目を集めています(ヘンプシードのすぐれた栄養価については、「ダイエット・美容の味方!「ヘンプシード」の効果とは?」で詳しく紹介しています)。

 まだ日本では一般的な認知度は高くありませんが、ダイエットや美肌など、健康サポートの高さから取り入れる人が増えてきています。

一日の摂取目安量

 ヘンプシードの一日の摂取量の目安は、大さじ1杯(約25g)。

 ヘンプシードには不溶性食物繊維が豊富に含まれているので、食べ過ぎると下痢になったり、逆に腸に詰まって便秘になる可能性があります。また鉄分の吸収を抑えてしまったり、ヘンプシードに含まれているビタミンEやビタミンAは脂溶性ビタミンで、過剰摂取すると体に蓄積してしまう恐れがあります。

 体に良い食べ物ですが、食べすぎ、摂り過ぎはかえって害になってしまいます。

 大切なのは、良い食べ物を適量、継続することです。

種類

 ヘンプシードには、主に3つの種類があります。
 それぞれの特徴を活かし、料理によって使い分けると便利です。

  • ◆ナッツタイプ

     ナッツタイプは、種の皮をむいたもの。比較的柔らかい小さい粒なので、そのまま食べることができます。
     どんな料理とも相性がよく、サラダのトッピングやヨーグルトに混ぜたり、炒め物、和え物にゴマのような感覚で混ぜたり。ゴマとアーモンドの中間のような香ばしい味がしますが、クセがないので使いやすい食材です。

  • ◆パウダータイプ

     乾燥させた麻の実をまるごとパウダーにした、ヘンプシードパウダーというタイプがあります。
     ヨーグルトやシリアル、サラダなどに振りかけたり、スムージーに混ぜたり、パンやお菓子の材料として使ったり。味にクセがないので和洋中、デザートすべての料理で使え、またパウダー状なのでバリエーションがより広がります。
     ただし、味にクセがないとはいえ、ナッツの状態で食べるよりは特徴が出るので、好みに合わせて使ってみてください。

  • ◆オイルタイプ

     ヘンプシードオイルは、麻の実から抽出したオイルです。
     低温圧搾法で精製されたヘンプシードオイルにはナッツオイル特有の香ばしい香りが残っていますが、通常の製法で精製されたヘンプシードオイルは無色透明で、匂いもほとんどありません。
     ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リノール酸、αリノレン酸、γリノレン酸などが豊富に含まれており、美肌やダイエット、生活習慣病の予防などに有効です。
     ヘンプシードは40度以上に過熱すると変質してしまうので、使い方に気をつけましょう。
     サラダのドレッシングに使ったり、パンを食べる時に少しつけて食べるなど生のまま使うのがおすすめです。

注意ポイント

  • ◆ヘンプシードは熱に弱い

     ヘンプシードは、40度以上に加熱すると成分が壊れてしまいます。
     サラダのドレッシングに使ったり、パンを食べる時に少しつけて食べたり、生のまま使うのがおすすめ。調理した料理、例えばスープや味噌汁などに少し加えるのはいいと思います。
     できるだけ熱を加えないようにしましょう。

  • ◆ヘンプシードの選び方

     ヘンプシードには、「一度加熱してからナッツにしたもの」と、「非加熱の生からナッツにしたもの」があります。
     ヘンプシードは熱に弱いので、「非加熱」タイプがおすすめ。
     酵素抑制物質が非常に少なく消化しやすいので、生(非加熱)で食べられます。

  • ◆ヘンプシードオイルは変色・酸化しやすい。

     ヘンプシードオイルは変色、酸化しやすいです。保管場所に気をつけましょう。

食べ方

 不足しがちなα-リノレン酸を多く含み、タンパク質、必須脂肪酸、ミネラルなどの栄養素がたっぷりと詰まったヘンプシード。
 そのままの状態でも、調理しても美味しく食べられるのがポイント!和食でも洋食でもデザートにもバリエーション豊かに取り入れることができる食材です。

 いろんな使い方ができますが、まずはとっても簡単な食べ方を紹介します。

  • ◆ヨーグルトに混ぜる。

     ブレーンヨーグルトにトッピングの感覚で、ヘンプシードをかけたり、オイルを垂らしたりするだけ!
     甘みを足したい場合は、はちみつ・黒糖・オリゴ糖などをかけたり、旬の果物やドライフルーツ、グラノーラなどを加えると、ボリュームもアップしておすすめです。

  • ◆スムージーに入れる。

     スムージーに入れると、栄養バランスもアップ!タンパク質を効率的に摂取できます。
     ヘンプパウダーは大豆のプロテインパウダーに比べ消化吸収もすぐれているといわれ、海外ではスポーツ選手など愛用されているそうです。

  • ◆サラダにかける。

     サラダにトッピングの感覚でパラパラッとかけたり、オイルを垂らしたりするだけ!
     豊富な栄養素を簡単に摂取することができます。

まとめ

 ヘンプシードの使い方はとっても簡単!
 ヨーグルトに混ぜたり、サラダにかけたり、普段の食事にプラスするだけで栄養が格段にアップします。

 うれしい栄養素がたっぷり詰まったスーパーフードですので、ぜひ食生活に取り入れてみてください。