効果的なダイエットのコツ

話題沸騰!スーパーフード「チアシード」の魅力とは

 スーパーモデルやセレブなど多くの著名人が愛用していることからアメリカで大ブレイク!
 日本でも様々なモデルさんなどがブログやテレビで紹介し、ブームになっています。

 美容・健康・ダイエットの効果により、日本や世界中で注目を集める「チアシード」の魅力について紹介します。

チアシードって何?

 チアシードは、シソ科サルビア属のミント植物の種子。主にメキシコなどの中南米で栽培されている食品です。

   マヤの言葉で、「チア=力(ちから)」

   英語で、「シード=種(たね)」

 チアシードは「力の種」という意味を持っています。

 古代アステカ・マヤ時代から食べられてきたチアシードは、その栄養価の高さから「奇跡の食材」ともいわれています。

-チアシードの栄養成分-
大さじ1杯(10g)
・エネルギー 49kcal
・たんぱく質 1.6g
・食物繊維(水溶性、不溶性ともに含む) 3.4g
・カルシウム 63mg
・マグネシウム 34mg
・亜鉛 0.46g
・鉄分 0.77mg
・オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸) 1.78g

 その他、必須アミノ酸、カリウム、抗酸化物質(ポリフェノール)、ビタミンB群なども含まれています。

[Pick Up栄養成分紹介]
・オメガ3

 チアシード大さじ1杯で、体内で合成できない必須脂肪酸の一つ、オメガ3のほぼ一日の摂取量をクリアできます。

 [厚生労働省が推奨するオメガ3の1日の摂取基準]

 ・男性:2.1~2.4g

 ・女性:1.8~2.1g

・食物繊維
 日本人の食事摂取基準(2015年版)では成人男性で20g以上、女性で18g以上の摂取量を目標としていますが、チアシード大さじ1杯で、食物繊維は1日の摂取量の約5分の1が摂れます。
・全種類の必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸
 必須アミノ酸について、「9種類のうち8種類の必須アミノ酸を含む」との説明も多いのですが、程度の差はあれチアシードは9種類全てを一通り含んでいるようです。
 また人体に必要な20種類のアミノ酸のうち18種類が含まれています。
・ビタミン類のバランスがよい。
 最も多く含まれるのがビタミンB3、次に多いのがビタミンC。他にも5種類のB群や、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンEなども含まれています。
・ミネラルの宝庫
 カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、銅、マンガン、リン、ナトリウム、亜鉛、セレニウム(セレン)など、ミネラルが豊富に含まれています。

 ※「黒のブラックチアシード」と「白のホワイトチアシード」がありますが、ホワイトチアシードの方がα-リノレン酸や鉄分などがより多く含まれているそうです。

 「人の生命維持にはこのチアシードと水があれば事足りるスーパーフード」といわれるほど栄養価の高い食材です。

効果

◆便秘解消

 チアシード大さじ1杯(約10g)には、食物繊維が約3.4g含まれており、食物繊維の含有量が最も多い食材のひとつといわれています。
 さらに水溶性と不溶性両方の食物繊維が含まれています。

-食物繊維の働き-

・便秘の予防・解消。

・腸内環境改善。

・有害物質を排泄するデトックス効果。

・血糖値の上昇をゆるやかにする。

・脂質異常症の予防。

などの効果があり、便秘の解消に効果的です。

◆ダイエット効果

 ごくごく小さな粒ですが、水分を含むと8~10倍に膨らんでゼリー状になります。このゼリー状の成分はこんにゃくにも含まれるグルコマンナンという食物繊維。少量で満腹感を得ることができ、ダイエット効果が期待できます。

 またチアシードに含まれるオメガ3系脂肪酸やイソロイシン、ロイシンなどの必須アミノ酸が代謝を促進させる働きがあるため、燃えやすい身体になる手助けをしてくれます。

◆美肌効果

 チアシードに含まれるオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)は、血液循環を改善し、肌のターンオーバーを促進してくれる働きがあります。

-オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)による美肌効果-

・くすみの解消

・乾燥肌の改善

・シワやたるみの改善

・アレルギー症状の緩和

 またチアシードに多く含まれる必須アミノ酸はコラーゲンの原料となり、美肌には欠かせない栄養素。他にも、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。

◆生活習慣病の予防、アレルギーや炎症の緩和

 チアシードに含まれる抗酸化物質は、通常の食品の2倍以上といわれるほど。老化防止やがん予防に期待されています。

 またチアシードに含まれるα-リノレン酸は、体内に入るとEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)へと変換されます。

α-リノレン酸
血液をサラサラにする。
炎症作用。
細胞を修復する。

EPA
血圧を下げる。
血液をサラサラにする。
中性脂肪、コレステロール値を下げる。

DHA
脳神経の機能向上。
血栓を防ぐ。
動脈硬化予防。

 アレルギーの抑制や脳の活性化、血液をサラサラにして、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に有効とされています。

危険?副作用は?

 スーパーフードといわれても、気になるのは危険性はないのか?副作用はないのか?ということです。

 以前、「チアシードが危険」というニュースがありました。  その内容は、衛生管理が行き届かずにカビが発生したというもの。チアシードはそもそも南米の乾燥した地域の植物なので、日本の湿気でカビが生えたのではないかと考えられます。商品管理の問題であり、チアシード自体に危険性や副作用があるわけではありませんでした。

 他に、チアシードを食べて体調が悪くなったというニュースがありました。
 チアシードを知った50代の女性が購入し、一週間ほど適量を摂取したところ、胃痛やむかつき、めまい、頭痛などの症状が出たそうです。チアシードには血圧を下げる効果などもあるそうで、低血圧の体質の方は気をつけられたほうがいいかもしれません。
 これは、チアシードに限ったことではなく、そばや卵、小麦など、アレルギーの場合と同じです。

 一般的に気をつけないといけないポイントとしては、上記にも書きましたが、チアシードは食物繊維がとても豊富に含まれています。
 摂取しすぎると、下痢になったり、逆に腸で膨らみすぎて排出がスムーズにできず便秘になったりする場合があります。

 危険な食べ物ではありませんが、適量をしっかりと守りましょう。
 また異常を感じたり、体に合わない時は、すぐに食べるのを止めてください。

まとめ

 「人の生命維持にはこのチアシードと水があれば事足りるスーパーフード」といわれるほど、とにかく栄養価が高い食材です。

 ダイエット食として注目を浴びている部分が大きいですが、健康、美容のためにも日常の生活の中に取り入れていきたい食品です。

 チアシードの食べ方については、「話題のスーパーフード「チアシードの食べ方」」で紹介しています。