体脂肪って何?
体脂肪は、脂肪細胞が集まってできている体内の脂肪組織です。
その数は、約250億個~300億個あります。
体脂肪の役割
体脂肪というと、健康や美容にとって目の敵になってしまうことが多いですが、なくてはならない役割を果たしています。
・病気など、体力を消耗するときエネルギー源となるべくエネルギーの備蓄。 |
・保温保持機能として働き、保った熱を逃がさない。 |
・内臓を正しい位置に保つ役割。 |
・外的衝撃から内臓、からだを守るクッションの働き。 |
など、私たち人間が生命を維持するために、絶対無くてはならない必要不可欠なものです。
多すぎる場合のリスクとは
体脂肪で問題なのは、多すぎること。
体内で消費し切れなかったエネルギーは、この脂肪細胞の一つ一つが溜め込み膨張。この膨張した脂肪細胞が、【肥満】の原因です。
体脂肪が多くなると、生活習慣病を引き起こすリスクが上がり、つまり、動脈硬化のリスクが高まり、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、高血圧など、様々な病気を引き起こしやすくなります。
ちなみに少なくなり、底をつくと、体はタンパク質を使いはじめます。すると、肉がこそげ落ち、体重も減り、骨と皮だけとなり、命の危険にさらされることに。
体脂肪は人間の体に必要なものですが、多すぎるのも少なすぎるのも大きな障害になります。
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体重との関係は?
体重が多いと、体脂肪率も高いようなイメージがありますが、実際はそうではありません。
例えば、お相撲さん。
現横綱の白鳳は、身長192cm、体重158kgで、体脂肪率はというと、25%しかありません。
逆に、見た目はほっそりしているにもかかわらず、体脂肪率が高い人もいます。
このような人を「隠れ肥満」と呼びますが、極端な食事制限や、偏った食生活を送っている人に見られます。
ダイエットをして体重は落ちたけど、スタイルにはあまり変化がなかった、という経験はありませんか?
これは、脂肪ではなく、筋肉や骨などが落ちただけ。リバウンドしやすく、痩せにくい体質に変化してしまっています。
ダイエットで減らさなければならないのは、「体重」ではなく、「体脂肪」です。
体脂肪の落とし方
体重だけにとらわれたダイエットでは、キレイに痩せることができません。
体重減だけにこだわると、筋肉や骨など、体に必要なものまで失ってしまいます。
ダイエットをするなら、「食事」+「運動」。
食事制限だけでは大切な筋肉まで落ちてしまいますし、運動だけではカロリーを消費しきれません。
大切なのは、「食事」と「運動」を連動させてダイエットするのが、一番、効率的かつキレイに痩せる方法です。
※食事の際に取り入れたい食べ物については、「体脂肪を燃えやすくする食材とは?」で詳しく紹介しています。
まとめ
体脂肪は、私たちが生命を維持するために必要不可欠、大切な役割を果たしています。
問題なのは、多すぎたり、少なすぎたりすること。
ダイエットをすると、どうしても体重にばかり目がいってしまいますが(私もそうでした)、健康で、キレイに、リバウンドしない体にするには、「食事」と「運動」を連動させてダイエットするのが、一番正しい方法です。
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