あなどれない「おせんべい1枚」、ダイエットの心得
体重を減らすには、「食べる量以上に消費すればいい」ということ。
「食べてもいい量」を知るには、自分自身の体の総消費エネルギーを知ることが大事です。
1日の総消費エネルギーは、
基礎代謝 + 生活活動代謝
です。
基礎代謝の消費エネルギー
総消費エネルギーの約70%を占めるのが「基礎代謝」です。
基礎代謝とは、生きていくために最小限必要な生命活動。例えば、心臓の鼓動や呼吸、体温維持などに使われるエネルギーです。
生きている限り、寝ているときでも消費します。
成長期がピークで、男女とも年齢とともに段々下がっていきます。
厚生労働省による平均的な基礎代謝量は、
18~29歳 | 1550kcal |
---|---|
30~49歳 | 1500kcal |
50~69歳 | 1350kcal |
70歳以上 | 1220kcal |
18~29歳 | 1210kcal |
---|---|
30~49歳 | 1170kcal |
50~69歳 | 1110kcal |
70歳以上 | 1010kcal |
例えば、20代の女性の基礎代謝は1210kcal。50代になると、1110kcal。その差「100kcal」少なくなっていることがわかります。
たいした数字ではないように思えますが、ごはんなら軽く1膳、おせんべいなら物によって1枚。
若い時と同じ量を食べていた場合、基礎代謝は100kcal下がっているので、毎日100kcalずつカロリーオーバーしていることになります。
脂肪1kg分は7200kcalなので、毎日100kcalずつカロリーオーバーが72日続くと、7200kcal。
つまり、2ヶ月半で約1kg、5ヶ月で約2kg、1年で約5kg太ることになります。
◆100kcal相当の食べ物の量 |
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・ごはん 小さめのお茶碗に軽く1膳 ・アイスクリーム カップ半分 ・卵 1個 ・牛乳 コップ1杯 ・おせんべい(大きさ、種類などによります) 1枚 |
◆100kcal消費する活動 |
・洗濯(干す、たたむ)60分 ・買い物 60分 ・階段の上り 15分 ・入浴 40分 ・ウォーキング 30分 |
まとめ
上記を見てみると、100kcal食べるのは簡単ですが、日常の活動や運動でその分を消費しようと思ったらほんとに大変です。
ちょっとしたつまみ食いが命取りになりかねない勢いですよね(^^;
そして、もう一つの消費エネルギーである基礎代謝は、筋肉の量に左右されます。
筋肉の量は加齢とともに低下するので、基礎代謝量をできるだけ落とさずキープするためには運動を欠かさず、総消費エネルギーを超えないよう食事をコントロールすることがダイエットにつながります。
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