フェニルアラニンとアスパラギン酸を結合させて作られたアミノ酸系の甘味料で、砂糖の約200倍の甘さがあります。
カロリーゼロと書いてある炭酸飲料などによく使われています。
カロリーゼロ&オフ商品で太る?その理由とは
ダイエット中は、カロリーをとても気にして食事されていると思います。
「カロリーゼロ(ノンカロリー)」や「カロリーオフ」商品を手にとられる方、多いのではないでしょうか?
なのに、なぜか思いのほか太ってしまう・・・、という声を聞くことが多いです。
なぜ、太るのか?
知らない方はびっくりされると思うのですが、「カロリーゼロ(ノンカロリー)」や「カロリーオフ」商品にも、微量ですがカロリーがあります。
・カロリーゼロ(ノンカロリー):100g当たり5kcal未満 |
・カロリーオフ:100g当たり40kcal未満 |
100g当たり5kcal未満であれば”ゼロ”と表示することができるからくり。”ゼロ”と表示されていても決して”ゼロ”ではないんです。
意外とカロリーがあり、「カロリーゼロ(ノンカロリー)」や「カロリーオフ」の安心感から食べてしまい、「塵も積もれば山となる」方式で、結果、結構カロリーを摂ってしまっているという方が多いです。
これが、「カロリーゼロ(ノンカロリー)」、「カロリーオフ」の落とし穴。
甘いのにカロリーが少ないわけは?
これらの商品の一番の特徴は、「甘いのにカロリーが極端に少ないこと」。
その秘密は、砂糖のかわりに「人工甘味料」が使われているからです。
人工甘味料とは、天然に存在しない甘み成分を、人工的に合成した合成甘味料のこと。
人工甘味料にももちろんカロリーはありますが、砂糖の何百倍の甘さがあるので、ごくわずか使うだけで甘いんです。この人工甘味料が使われているのが、甘いのに「カロリーゼロ(ノンカロリー)」や「カロリーオフ」商品です。
-主な人工甘味料-
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・アスパルテーム
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・スクラロース
加熱しても安定していることが特徴。砂糖の約600倍の甘さがあります。
菓子パンや焼き菓子などに使われています。 -
・アセスルファムK
砂糖の200倍の甘さがありますが、苦みがあるため他の人工甘味料とあわせて使われることが多い人工甘味料です。
清涼飲料水、お菓子、アイスクリーム、ジャムなど様々な食品に使われています。
人工甘味料を摂ると太る理由
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◆インスリンが大量に分泌される。
インスリンは砂糖だけでなく、人工甘味料にも反応することがわかっています。
人工甘味料を摂ると血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に分泌。たくさん分泌されると脂肪が増える原因につながります。※人工甘味料の摂取で血糖値は上昇しない、と主張される医師もいます。
人工甘味料の歴史はまだ浅く、これからの研究結果が待たれるところです。 -
◆食欲が増進される。
血糖値は急激に上がると、インスリンが大量に分泌され、今度は急激に血糖値が下がります。この血糖値の急激な低下が空腹感を生み、お腹がすいて食べたくなってしまいます。
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◆心理的な作用
「カロリーゼロ(ノンカロリー)だから安心!」、と心理的な安心感から食べ過ぎてしまうのが太る原因に。
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◆脳が錯覚を起こす。
食事をすると満腹ホルモンであるレプチンが分泌され、脳に満腹感が伝わることで食べることを止めます。
人工甘味料にはこのレプチンを過剰に分泌させる働きがあります。レプチンが出続けると満腹感を感じる能力が麻痺してしまい、食べても食べてもまだお腹がすいていると感じてしまう状態に。満腹感が得られないため食べてしまい、太る原因になってしまいます。 -
◆依存性がある。
人工甘味料には、かなり強い依存性があるといわれています。
人工甘味料を摂り続けることでコントロールできなくなり、「もっと食べたい」「もっと飲みたい」という思いが強くなっていってしまいます。「甘い味」への依存が強くなって断ち切れず、飲んだり食べたりしているうちに太ってしまいます。
まとめ
「カロリーゼロ」、「カロリーオフ」だから安心と、気づかぬうちに食べてしまった結果、砂糖より太る原因を作ってしまうのがとても怖い落とし穴。
私はお茶やミネラルウォーターをよく飲むので、あまり手に取る機会は少なかったのですが、やっぱりいざ買うとなると”ゼロ”文字を信じ購入していました。”オフ”は少なくてもある認識でしたが、”ゼロ”は入っていないと思っていたので、友達から聞いたときはびっくりしました。
私のように、知らなかったという人もいらっしゃるかもしれません。むやみやたらに飲んだり、食べたりするのは気をつけましょう。