冷たい食べ物や飲み物が体内に入ると、体の中を冷やしてしまいます。
体の中が冷えると内臓機能も低下。内臓機能の低下は、基礎代謝の低下につながります。
体の中を冷やさない食生活を心がけることが大切です。
ダイエットしても痩せない理由は、低体温!?
一生懸命ダイエットがんばっているけど、どうしても痩せられないという方は、一度体温計を持ってきて、体温を測ってみてください。
何度でしたか?
もし36度未満であれば、ダイエットがんばっても成果を出すことは難しいです。
その原因は、体温。
体温の低さが原因で、うまくいかない可能性が大きいです。
低体温とは
日本人の平熱は、この50年で1度下がったといわれています。
本来平熱は、36.5度~37度がベスト。
この体温にびっくりされる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうなんです。最近は平熱が35度台といわれる方がとても多いです。
37.5度以上(発熱) |
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体温が1度上がると免疫力が37%アップし、白血球の働きが促進されます。風邪のウイルスなどと闘っている状態です。 |
36.5~37度(健康体) |
最も健康的で、免疫力が高い状態。 |
36度(低体温) |
熱を産生しようと、筋肉を動かそうとし、時々震えが出る。 |
35.5度(低体温) |
日常的に続くと、排泄機能の低下、自律神経失調症、アレルギー症状が現われやすい。 |
35度(低体温) |
がん細胞が最も増殖する。 |
34度(生死の境) |
自分で自分の体を自由に動かせなくなる。溺れた人が救助された後、回復できるかどうかのボーダーライン。 |
低体温になると、血行も悪くなり、免疫力も低下。疲労やアレルギー、生活習慣病などの多くの病気にかかりやすい状態になりますし、基礎代謝が低いため脂肪を燃焼しにくく、太りやすく、痩せにくい体になっています。
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原因
代謝に関係するホルモンの中で「甲状腺ホルモン」が足りなくなると、低体温になることがあります。
冷えや疲れやすさ、むくみ、血圧の低下などがある方は、一度甲状腺機能を診てもらった方がいいと思います。
一方、明らかな病的原因がない場合、そのほとんどは生活習慣によるものです。
・冷暖房のきいた室内で長時間過ごす |
・運動不足 |
・身体を冷やす食べ物や甘いもののとりすぎ |
・バランスの悪い食事 |
・過剰なダイエット |
・薄着 |
・シャワーのみの入浴 |
・体をしめつける下着の着用 |
など、日常生活の中で身体を冷やしたり、血行を悪くしたりする習慣が低体温を招きます。
体温が1度下がると?
体温が1度下がると、免疫力が37%、基礎代謝が12%下がるといわれています。
そこから単純計算すると、仮に基礎代謝量が1,400kcal/日とします。
体温が1度下がると12%下がるので、
1,400kcal×12%=168kcal
平熱が1度下がるだけで、1,400kcal/日の場合、1日で168kcal下がってしまいます。
この差って結構大きいです。
この分を運動でまかなおうとすると、
・ウォーキング 約50分 |
・階段のぼり 約25分 |
・買い物 約100分 |
・入浴 約70分 |
体温が1度下がるだけでこんなに大変なんです。
逆に言うと、体温が上がればそれだけで基礎代謝が上がり、何もしないでも消費エネルギーがアップします。
体温がいかに重要かわかっていただけると思います。
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体温を上げる主な方法
日々の悪い習慣が低体温を招いています。その原因を改善し、体に良い生活習慣を身につけることが大切。
体温を上げるには、日々、体を温め、血行をよくする生活習慣の積み重ねが必要です。
-食事編-
-
◆冷たい食べ物や飲み物は避ける。
-
◆ショウガ、唐辛子、根菜を積極的に食べる。
ショウガや唐辛子、根菜類は、体を温める効果があります。
体の内側から体温を上げるために、体を温める食材を積極的に食べましょう。 -
◆レトルト食品、加工食品、食品添加物の多い食品は避ける。
レトルト食品や加工食品、食品添加物の多い食品は、血液を汚すといわれています。
血液が汚れると、血流が悪くなり、代謝の低下、冷え、免疫力の低下などを招きます。
便利な食品ですが、なるべく避けるようにしましょう。 -
◆カフェイン、甘い物などは控える。
カフェインは血管を収縮させ血流を悪くします。また甘いものは体を冷やす食材です。
摂り過ぎ、食べ過ぎに気をつけましょう。 -
◆GABAを多く含む食べ物を食べる。
人間はストレスを感じると血流が悪くなり、体温が低下します。
ストレスを緩和させる成分として注目されているのが「GABA(ギャバ)」。GABAを多く含む食品を食べると、ストレス緩和だけではなく、成長ホルモンの分泌も促してくれます。
GABAが多く含まれる食品:発芽玄米、温州みかん、トマト、ジャガイモ、なすなど -
◆朝、白湯を飲む。
朝は1日の中で最も体温が低い状態だといわれています。
温かいお湯を10分ほどかけてゆっくり飲むことで、体が温まります。 -
◆腹八分目。食べ過ぎない。
満腹感を得るまで食べてしまうと、胃などの内臓はフル稼働し負担をかけます。消化に必要な血液を胃や腸に集中させ過ぎてしまうので、血行が悪くなってしまい体温が下がります。
消化不良や胃もたれになる恐れもあり、代謝が落ち、血流が悪くなり、体温も下がってしまいます。
腹八分目を心がけましょう。
-生活編-
-
◆薄着・生脚は控える。
体が冷えると体温が低下し、代謝も下がってしまいます。
夏でも室内がエアコンで冷えすぎている場所が多くあるので、体を冷やさないように気をつけましょう。
外出時は、1枚羽織るもの、かけるものを持っておくと安心です。 -
◆きつい下着はつけない。
体のしめつけは、血行阻害となり血流を滞らせます。
なるべく体に優しい下着を選び、体型に合わない服や靴を身につけるのは控えましょう。 -
◆レッグウォーマーや腹巻きで体を温める。
足首は、血管が皮膚のすぐ下を通っているので温め効果がはやく出ます。最近はオシャレな5本指ソックスがあり、血行促進に役立ちます。
それから、体の内部を温めるには、お腹を保温することが大切です。
いくら足首を温めてもお腹が冷えた状態だと効果は薄くなるので、腹巻きなどお腹を冷やさないようにしましょう。 -
◆お風呂はしっかりと湯船に浸かる。
最近はシャワーですまされる方が多いですが、お風呂は体をきれいにするだけではありません。
しっかり湯船に浸かることが大切です。
湯船にしっかり使って体を温めることで、全身の血行が良くなり体温が上がります。また疲労回復、ストレス解消、リラックス効果もあります。
長湯の必要はありません。毎日、肩まで浸かって5分、できれば10分ほど浸かりましょう。 -
◆カイロや湯たんぽを使う。
寒い日には、カイロや湯たんぽを使って、体が冷えないよう体を温めましょう。
-
◆寝るときは靴下を履かない。
冷え症の方で、寝るときに靴下を履かれる方がいらっしゃいますが、それは逆効果です。
靴下を履いて寝ると、足が圧迫され、血管も収縮してしまいます。すると血流はさらに悪化してしまい、冷えが強くなってしまいます。 -
◆良質な睡眠をとる。
慢性的な睡眠不足は、自律神経の乱れを引き起こし血流が悪化します。また、人間は睡眠中に成長ホルモンを分泌し、傷んだ体内部の修復を行い、健康な体作りを行っています。最低でも6時間くらいはかかるといわれているので、睡眠時間が6時間をきってしまうのはよくありません。
眠る時間と、ただ眠るだけではなく質の良い睡眠が大切です。
-運動編-
-
◆ストレッチで血行を良くする。
筋肉が硬くなってしまうと、血流が悪くなり、痛みや疲労物質がたまってしまいます。
硬くなった筋肉をほぐすにはストレッチがおすすめです。 -
◆ウォーキングなどの有酸素運動をする。
有酸素運動とは、酸素を取り入れながら行う運動のこと。血の巡りがよくなり、代謝もよくなります。
もっとも手軽な有酸素運度は、ウォーキングです。
毎日30分以上が目安ですが、一度に30分でも、10分×3回などと小分けにしてもかまいません。
また普段歩く習慣がない方は、いきなりはじめるのではなく、まずはこまめに歩くことからはじめましょう。歩くことが習慣になってきたら、週2~3回ウォーキングを始めてください。 -
◆筋トレをする。
近年の低体温の人の増加は、筋肉量の低下によるところが大きいといわれています。
電車や車、電化製品、エレベーターなど、便利なものが増え、体を動かす機会が減っています。
人体最大の熱産生器官である筋肉が減ると、体温が下がり、基礎代謝も下がってしまいます。
筋肉量を増やすためには、筋トレがおすすめです。
1日に10回、スロースピードで負荷をかけながらスクワットなど軽い筋トレを行いましょう。
「体温を上げる主な方法」として、たくさん紹介しましたが、最初からあれもこれもとなると、続かないことが多いです。
無理せず、できることから少しずつはじめてください。
まとめ
平熱が低体温の方は、ダイエットもですが、まず体温を上げることをおすすめします。
平熱の体温が上がると、基礎代謝もUP!
ダイエットをしても痩せやすいですし、太りにくくなります。
他にも、免疫力がアップするので病気になりにくい体になりますし、新陳代謝が活発、血行が良くなり美容にも効果が!
私自身もダイエット失敗を繰り返した大きな原因が、この低体温でした。
最も健康体である36.5~37度にはなっていませんが、今では36度台に。振り返ってみると、体温が上がったことで、かなり楽に痩せれたと思います。というのも、特に何もしなくても代謝がよくなり、勝手に脂肪が燃えてくれるからです。もし私のように低体温であるなら、まずは体温を上げることを心がけるのがよいのではないかと、体験的に思います。
体に良いこといっぱいありますので、低体温の方は日々の生活を見直し、体温を上げましょう。
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