効果的なダイエットのコツ

より効果的に痩せるためには?

 痩せるためには、「摂取エネルギー量」を減らすとともに「消費エネルギー量」を増やすことが重要です。

 主な消費エネルギーは、「基礎代謝」と「生活活動代謝」。

・基礎代謝
 心臓の拍動、呼吸、消化吸収、体温調整、血液循環などで消費されるエネルギー。
 寝ていても消費されます。
・生活活動代謝
 日常生活における活動や、スポーツ、ウォーキングなどによる運動。

 1日に消費されるエネルギーの約70%は、基礎代謝で消費されます。基礎代謝を上げることも痩せるためには重要です。

 基礎代謝の多くは筋肉で使われているため、筋肉量が減ると基礎代謝も低下します。基礎代謝に必要なエネルギーの多くは脂肪から生み出されるので、基礎代謝が減ると脂肪もつきやすくなってしまいます。
 逆に、筋肉量が多ければ、それだけエネルギーを使うことになります。

 基礎代謝は筋肉の量に左右される消費エネルギーです。

運動による消費エネルギーは?

 基礎代謝は、どうしても加齢とともに低下してしまいます。
 それなら運動をたくさんすればいいと考えられる方もいらっしゃると思いますが、実際には、運動で消費できるエネルギー量はそれほど多くありません。

 例えば、フルマラソン。
 42.195キロを完走しても、消費エネルギーは2000~3000kcal。水分が減る分体重は一時的に減りますが、脂肪は500gも減っていません。フルマラソンレベルの運動を一般の人が1ヶ月に何度も行うことなど不可能です。

 一方、ウォーキングの場合を見てみると、ごく普通の速度で1時間半ほど歩いて約300kcal。脂肪にすると40g相当です。
 毎日1時間半のウォーキングを続け、300kcalずつ減らしていくと、1ヶ月で1.2kg減ります。

 運動だけで痩せるのはすごく大変です。

食事と運動の組み合わせがダイエットのカギ

 運動だけで体重を減らすのはかなり難しいです。

 だからといって運動が無意味というわけではありません。
 運動をして筋肉量が増えれば基礎代謝が維持でき、脂肪が減りやすくなります。

・食事だけ  ×
→食事だけを続けると、筋肉が減り、基礎代謝が落ちてリバウンドや内臓脂肪増加につながり、太りやすい。
・運動だけ  ×
→筋肉量が増え基礎代謝量は維持、増加につながるが、脂肪1kgを落とすにはフルマラソンだと4~5回するほどの運動量が必要。

 どちらか一方では、ダイエットを成功させることはできません。
 健康的に痩せるには、食事と運動をセットで行うことが大切です。